面会制限の緩和に関して(院長)

当院では、新型コロナウィルス感染の発生以降、状況に応じて病棟での面会制限を継続してきました。昨年末以降はコロナウィルスおよびインフルエンザウィルス感染が急増しましたが、現在市中感染が一段落したため2025年2月8日より面会制限を緩和しました。

今回は、今後のウィルス感染症の動向予測を含めて記載します。

1)面会制限の緩和に関して(全病棟共通)

①面会は週2回までとし1回2名までです。

②面会時間は15分以内です。

③事前の予約(病棟への確認)をお願いします。

④検温実施およびマスク着用にご協力下さい。

⑤小さなお子様(小学生以下)のご来院はお控え下さい。

*感染対策を継続した上での面会緩和ですので、ご理解下さい。

2)ウィルス感染症の予防策

感染経路は主として空気感染(飛沫)と接触感染があります。

①飛沫の防御:マスクの着用が最善です。特に混雑した室内、電車・バス内でのマスク着用をお勧めします。

②屋外で飛沫を浴びた可能性を考えて、帰宅後は手洗い、うがい、洗顔、室内換気を行なって下さい。ウィルスは主に口や鼻から入ってのどや気管から侵入するため、口腔内を清潔に保つことも大切です。歯間ブラシなどを用いた口腔ケアも感染抑制につながります。*病院ブログ“歯科治療と歯周病予防(2023/7/24付)”もご参照下さい。

③接触感染の予防

アルコールなどの消毒液を用いてふき取ることです。病院内では共有部分を中心にアルコールでの清拭を行っています。

3)新型コロナウィルスの発症予測

過去の感染状況は下図の通りで、わが国では毎年冬と夏の2回感染者数が増加してきました(NHKニュースより引用)。夏に感染が増加する原因としては、①梅雨時や真夏には換気が不十分となるため飛沫感染が起こりやすくなること。②夏休みやお盆で、移動や人との接触が多くなることです。

今年も、梅雨時~夏にかけて注意が必要と考えられます。

4)インフルエンザ感染症の発症予測

現在の感染状況(埼玉県)は以下の通りで、1月になってから急速に減少しました。昨年度(2023年/2024年)は以前よりも感染数が多かったものの、4月~8月までは例年と同じく少数です。本年も春~夏の間は感染の急増は起こらないと予測しています。

おわりに

1)今回の面会制限の緩和は、他院と比べると不十分とのご意見もあること思います。しかし、当院の状況を考慮し現時点では妥当な策と考えております。

2)今後も、患者さんの感染予防や職員の健康管理には引き続き努めてまいります。

 2025年2月10日

石川 進