昨日、久しぶりに電車を利用して茨城の病院の診療支援に行ってきました。
診療予約が午後3時半まで入っており、夕方6時からさいたま新都心で会議があるため車は避け、時間の読める電車としました。
大宮駅から新幹線自由席、上野駅からは特急ときわに乗りました。以前に比べ乗客の数は新幹線で半分程度、常磐線特急では1/3ほどでした。
今まで見向きもしなかった車窓の景色に見入りました。マスク姿で歩く人、アパートに干された布団・洗濯物の数々、山のように積まれた路上のゴミ。どれも妙に懐かしく感じました。とじこもりで2ヶ月も過ごすと、景色がこうも違うのかと思いました。
自体験は忘れてしまいましたが、初めて電車に乗った子供がきっとそうであったように、すべてが珍しく見えました。
快晴の大きな空、初夏の溢れる光も久しぶりのことでした。
車掌のアナウンスは、感染症防止に手洗いをしましょうと呼びかけていました。英語でも呼びかけていました。海外観光客が99%減少したというのに英語は変と言えば変ですが、録音ではなく生の、しかも滑らかな発音を聞くと、いずれもどるグローバル化の日常を思い起こし、微笑ましく感じました。
茨城県に入ると田園風景です。土浦のハス田のあとは、宝筐(ほうきょう)、筑波、難台(なんたい)、愛宕の山が続きます。降車する友部駅に近づくと、窓の外は林や森が間近に迫り、濃淡さまざまな緑が流れていきます。笠間の栗林は白い雄花が咲き誇っていました。