先週末、第16回埼玉県内科医会・埼玉県総合内科専門医会合同カンファレンスに出席しました。特別講演2題が圧巻でした。
埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科 感染症科の岡 秀昭先生の「敗血症の感染源の探し方・治し方」では、病歴をとことん聞き出し、体全体、肛門まで診る診療の姿勢が印象的でした。
何よりも迫力があったのは、その話し方です。感染症診療への思いが全身に溢れ、体と手を大きく動かしながら、熱く語っていました。こうした情熱的な講演を聞くのは本当に久しぶりです。
一方、自治医科大学附属さいたま医療センター皮膚科の出光俊郎先生の「内科医が知っておくべき皮膚疾患について」は静かな語りでした。「紙芝居」と言いながら、次々繰り出す写真に添えるさりげない一言は、表面の皮膚から体の奥底に到達するものばかりでした。「診断は最後のワンピースが埋まるまで追求する。」どの分野にも当てはまる深い言葉を頂きました。
お二人の先生の言葉をメモ用紙27枚に書き込みました。それぞれの講演の最初のメモを示します。貴重な資料となりました。
残念だったのは聴衆が35名ほどだったことです。もったいないと思うと同時に、個人レッスンを受けた気持ちになりました。