山の日は連休をつくってくれます。
お盆の墓参りをこの連休ですませました。
埼玉県飯能市に私の実家があります。妻の実家もたまたま同じ町にあります。
双方の両親は亡くなっています。それぞれの実家で仏壇に手を合わせました。
私の両親は実家のすぐ近くの寺に眠っています。花を供えて両親を偲びました。
両親の墓のすぐ近くに私の墓があります。
次男の私が自分の墓を両親の墓の近くにつくったのは5年前でした。
家族は呆れ顔でした。何も今つくらなくても、と不満でした。
私が自分の墓を早めにつくったのには訳があります。自分の墓ぐらい自分の思い通りにさせて欲しいと思いました。私が死んでから家族に任せると、「適当に」つくられてしまうおそれがあります。これが私にはたまりませんでした。
自分の墓ぐらい自分で決めさせてくれと主張しました。
最後は諦めてくれました。
私の墓はデザイン墓石が元になっています。業者にはいろいろ注文をつけました。石にも凝りました。当時、茨城県笠間市と強いつながりがありましたので、どうしても笠間の稲田石という花崗岩を使いたかったのです。しかし、稲田石で墓を全てつくると予算はほぼ3倍になります。外国産の花崗岩を多く使わざるを得ませんでした。中央の石碑はフィンランド・グリーンです。その両脇から手前は桜石と呼ばれる薄いピンクの中国産花崗岩でまとめました。稲田石は石碑の手前、骨を納める納骨室の入り口の石(拝石)だけです。
お盆とお彼岸の両親の墓参りのときには、自分の墓の草取りや掃除もします。自分の墓の前に立つと、生きている・生きてきた実感が湧きます。また来ようと思うのです。
「そんなに好きなら早く入ったら。」
悪い冗談も笑って流せます。
義理の両親の墓は、故あって木曽の妻籠にあります。この夏は行けません。代わって、木曽に因んだレストランで妻と食事をし、義父母を偲びました。安易でごめんなさい。