年末、院内感染が広がりました。
回復期病棟での感染が患者様2名で終息したと思った直後、外科病棟の1つの部屋で5名の患者様の感染がほぼ同時に確認されました。回復期病棟の2名はオミクロンのBA.5系でしたが、外科病棟の同一室での感染は、全てオミクロンのBA.2系でした。感染経路が異なることが推測されました。
その後、外科病棟の別の区域(3名)および隣接する療養病棟(12名)、さらに階下の内科病棟(4名)で新規感染者が続きました。外科病棟の別の区域では全てBA.5系、療養病棟では1名のBA.2系を除き全てBA.5系、内科病棟では3名がBA.2系、1名がBA.5系でした。年が明けてからは療養病棟で2名(いずれもBA.5系)の感染者が確認されました。
病棟勤務の職員の感染も年末に相次ぎ、全病棟合わせて13名(BA.5系11名、BA.2系2名)が感染しました。
感染経路は回復期病棟と外科病棟の初期の感染を除くといずれも不明ですが、院内感染であったことは間違いないと思います。
療養病棟で感染した患者様のうち2名のかたが亡くなられました。基礎疾患があったとは言え、たいへん残念なことです。深くお詫び申し上げます。
オミクロン株は弱毒性と言われますが、決して無視できるウイルスではありません。空気感染ではないかと思われるほど感染力が強いのが特徴です。感染防止に一層努めてまいります。
感染患者様は内科病棟にできるだけ集約し、回復期病棟および外科病棟には新規入院を受け入れる体制は継続できています。
スタッフの病欠等で看護体制は厳しくなっていますが、病棟間で協力し合って不測の事態にならないよう努めています。職員のその姿勢には頭が下がります。