今週いよいよ東京オリンピック2020が開幕します。私にはいくつかの楽しみがあります。
1つは、このブログで取り上げた選手の活躍をみることです。水泳の池江璃花子(2020/3/19)、テニスの大坂なおみ(2021/6/7)、ゴルフの畑岡奈紗(2019/9/17、2021/7/13)。畑岡と同じ笠間市出身の男子ゴルファー星野陸也にも注目しています。「メダルが取れる・取れない」にはこだわらず、ひたむきのプレーを観たいと思っています。2度目の東京オリンピックを楽しみにしつつ逝ったFさん(2020/6/18)の分も観戦したいと思います。
もうひとつ楽しみにしていることがあります。東京オリンピック2020の公式記録映画です。監督は河瀬直美です。世論を二分しているオリンピックの公式記録をどう作るのか。無観客試合をどう撮るのか。コロナ禍をどう描くのか。
百家争鳴の東京オリンピック2020です。どのような映画を作っても賛否両論になるはずです。河瀬直美が監督を降りるという話は伝わってきません。やり抜く覚悟のようです。河瀬直美の場合、覚悟とは違うかもしれません。
河瀬直美は映画監督というよりは映画作家です。映画を小説、絵画、音楽と同じように芸術表現として使ってきました。命の誕生を記録し、死を見つめ、弱者に寄り添い、被差別者への思いを鮮明にしてきました。自然美の映像も心に残ります。
コロナにせよ、1年延期にせよ、国論が二分、三分しても、それを現実として捉え、彼女なりの主張を必ずしてくるはずです。
レニ・リーフェンシュタールや市川崑とは異なる、しかし、刺激性では同等の作品になる予感がします。ひょっとすると、オリンピック開催の賛成派・反対派どちらからも、評価が真二つに割れる可能性もあるように思います。それもみてみたいと思います。