猛暑が続きます。
先日、総務省消防庁は、7月27日から8月4日の1週間に熱中症患者1万8347人が全国で救急搬送され、うち57人が死亡したと発表しました。埼玉県では1307人が搬送され死者は5人だったとのことです。
埼玉県の搬送の2件は私が対応しました。おふたりともクーリングと点滴で症状は治まり夕方までには帰宅できました。その前の週には腎障害を伴う熱中症を1泊入院させました。
3人とも男性でした。話を聞くと、水分をこまめに摂っていたにも関わらず、炎天下で作業中あるいは歩行中に倒れました。倒れる直前まで「何ともなかった」とみな言います。突然腰が抜けるように倒れた、あるいは、突然気持ち悪くなってしゃがみこんだ、と言います。日傘は誰もさしていませんでした。炎天下での熱中症は男性が圧倒的に多い印象があります。女性は外出を控えるからなのか、日傘をさす傾向があるからなのか、検証すると面白いデータが出そうです。
日傘をさすようになった私自身、先日、軽い熱中症を体験しました。朝、七里駅から日傘をさしながら25分歩いて病院に着きました。汗をびっしょりかきましたのでハンカチで拭き、部屋のクーラーをつけ、冷蔵庫から水のボトルを取り出し、数口飲んだとき急に気分が悪くなりました。クーラーを強にし、座って水を少しずつ飲んでいると良くなってきました。幸い、仕事には差し支えありませんでした。
考えてみると、日傘は体に受ける直射日光を遮ることはできても、異常に熱くなった舗装道路からの熱は防げません。
そこで、朝の出勤では、自宅から大宮駅まで日傘をさして10分歩き、七里駅からは病院職員専用のマイクロバスを素直に利用することにしました。帰りはたいてい夜ですので、今まで通り七里駅まで25分歩きます。夜とはいえ、昼間の余熱に包まれています。それなりに汗をかきますが、体調は今のところ大丈夫そうです。
熱中症、恐るべし。みなさんも十分気をつけてください。