病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜

長野県松本市にある相澤病院の「実話に基づくフィクション」がテレビ東京で始まっています。病院の経営改善を目指す「実話」とのこと。
テーマは、第一話が費用削減、第二話が人事考課でした。

病院の経営には二度と関わらないと決めて埼玉に赴任したら、いつのまにか院長になっていた自分としては、ドラマを楽しむことができます。

第2話からの言葉をいくつか。

「病院の常識は世間の非常識」。
これは当たっています。
患者中心と言いながら、医療者中心になっている現状はあります。

「人事考課は医師から」。
これはできませんでした。今もできません。医師不足にあえぐ病院では不可能だと思っています。数kmしか離れていない大学医学部附属病院から支援を得ている病院だからこそできたのだと思います。でも、「まず医師の人事考課を」はドラマのほうが正しい気がします。

「退職願を出した者を慰留しない」。
私の主義と完全に一致します。
非難をするのではありません。新しい職場での活躍を願うからです。

「看護師が当たり前のようにやっていることに医師が気づく」。
この視点は重要です。
医師も看護師も思うことはひとつ、患者のために、のはずですから。
なのに、「病院の常識は世間の非常識」。摩訶不思議な世界です。