世の中は目まぐるしく動いています。カルロス・ゴーン氏の国外逃亡とレバノンからの釈明会見。アメリカによるイラン軍事指導者の暗殺、イランによる報復ミサイル攻撃、旅客機への誤射。世の中は国際情勢のなかで大きく動いています。
いつの時代もそうでした。立ち止まって考えると、大きな事件、例えば世界大戦(第一次、第二次)のあと、結局、何がその後に大切だということになったのか。第一次大戦後の国際連盟(LN、図左)、第二次大戦後の国際連合(UN、図中)の設立をみてもわかるように、平和です。しかし、平和がどうして特殊な「大切さ」なのでしょうか。当たり前の絶対真理ではないでしょうか。
そう考えていくと、世の中は大きく動いているけれども、結局、絶対真理を中心に行ったり来たりしているように思います。
イギリスのヨーロッパ連合(EU、図右)離脱が秒読みに入りました。経済や移民が絡みますので問題は複雑です。平和でありさえすれば、と念じるばかりです。
医療の現場で考えてみます。さまざまな医学の進歩があります。臨床現場でも新たな取り組みが次々となされています。しかし、医学あるいは医療の絶対真理に何か変化があったのでしょうか。
私は、無い、と考えます。古い考えだと言われようが、時代は変わったと言われようが、無い、と断言します。
地政学でもない、国家でもない、最後は個人だと思います。
ひとりの人間としてどこまで真摯に向き合えるのか。正義をどう考えるのか。
時代が変わろうと、国が変わろうと、現場が変わろうと、これは絶対真理だと信じてやみません。