紛失防止対策・事故防止対策

今までも落とし物をすることはよくありました。
その都度、対策を講じてきました。
スマートホン(スマホ)は2010年4月の初購入以来、2度落としました。
1度目は特急の座席に残したまま終着駅で降りてしまいました。別の電車に乗り次いでまもなく落としたことに気づき、急いで引き返しました。乗ってきた特急は折り返し運転のために元のホームに停まっていました。すでに次の客が何人か乗り込んでいました。自分が座っていた車両の座席に私のスマホはありませんでした。駅員のいる事務室に行ってみると、若い駅員が私のスマホをいじっているところでした。
「それは私のです!」
大きな声で言いました。
「証明してください」。
電話帳に載っているはずの家族の名前をいくつか挙げ、やっと認めてもらいました。
以後、落下防止対策として短めの太いスパイラル・ストラップを付けました。
これで紛失のリスクを回避することができました。
しかし、思わぬ不幸の元になりました。

2015年夏、待ち合わせ場所に車で急いでいるときでした。少し遅刻して駐車場に着き、エンジンを切り、ドアを開け、車外に出た直後、ドアを勢いよく閉めました。運転席を立つときスマホが右のポケットからこぼれ落ち、駐車場のコンクリに軽く当たってリバウンドし、勢いよく閉まるドアに「タイミング良く」挟まれてしまいました。画面は無残なモザイクとなりました。
すぐに買い替えた2代目には、長めで反跳力の弱い細いストラップを付けました。2代目は紛失も破損もなく任務を全うしました。
2019年4月、機能アップのために3代目のスマホに買い替えました。

ところが3代目にはストラップ用の穴がありません。
穴のある機種を探してもらいましたが、その店にはありませんでした。
「最近のスマホには穴がありません。デザインの問題らしいですよ」。
若い女性店員に言われ、そうですか、となってしまいました。
気をつけようと思っていても、結局、また電車で落としてしまいました。
今度は新幹線でした。
最近のスマホは電源が入っていると位置情報をPCで入手できます。
帰宅して調べると新幹線の次の駅にあることが分かりました。隣の乗客が届けてくれたようです。
すぐにその駅まで出向き、お忘れ物取扱所に行くと、約10個のスマホが届けられていました。メーカーは紛失させるために穴をなくしたのではないかとの疑念が生じました。ともかく、その日届けられた中に私のメーカーと形と色の同じものが1つありました。
「自分のだというのを証明してください」。
まともや言われました。当然です。ところが画面ロックになっていました。そう言えば、他人に使わせないために自宅のPCでロックを掛けてしまっていたのです。この画面ロックの解除の方法が分かりません。途方に暮れていると遺失物係の男性は意外にも「いいですよ」と言ってくれました。
翌日、ショップに行って画面ロックを解除してもらいました。
これに懲りてスマホの紛失防止対策を真剣に考えました。
まず、カバーを買ってスマホに装着しました。ガスコンロで熱したクリップの先端でカバーの隅を溶かして穴を開けました。この穴にスパイラル・ストラップを付けました。
これで今のところ万全です。

スマホ以外にも、例えば鍵にも紛失防止策を講じています。
自宅マンションの駐車場は機械式となっており、鍵で電源を入れて車庫を上下させます。この車の出し入れの際、鍵をうっかり差しっぱなしにしてしまったことが1回、駐車場構内で鍵を落としてしまったことが1回ありました。幸い、いずれもどなたかが見つけて警備員室に届けてくれていました。
鍵の抜き忘れ・紛失を防ぐグッズは色々市販されています。ある製品をネットで購入しました。まずリングなどで鍵と製品とを一体化させます。鍵から30mほど離れるとスマホに警報がなる仕組みです。今でもたまに抜き忘れをしてしまうことがあり、たいへん助かっています。ただし、寝ても起きても、鍵とスマホとを常に一体化させておく工夫が必要です(図左)。

さて、腕時計の紛失防止策はどうしましょうか。
ワイシャツの胸ポケットにしまう、というのが1つの方法だと思います。ズボンや白衣のポケットにしまうより紛失のリスクは少ないように思います。ただし、身を屈めて処置をするとき落下することがあるかもしれません。スマホ+鍵紛失防止セットに嵌めるのはどうかと考えています。図右のようになります。腕時計のベルトで時計本体の表面を覆い、キズ防止にしているつもりです。

何を言いたいかというと、失敗を2度と繰り返さないのが医療に携わる者の責務だということです。私事ではなく公事だと考えるのです。悪しからず。