集団免疫が人口の60%の免疫獲得で達成されるとしたら・・・

パンデミックの終息には集団免疫が役立ちます。
1億人の人口の国があるとしましょう。島国なので検疫がそれなりの役割を果たすとしましょう。
仮に人口の60%が免疫を持てば、残りの40%に免疫がなくても集団免疫によってその国はパンデミックを免れるとします。
自然感染だと6千万人が感染し、死亡率が0.3%(33万人あたり1000人)だとすると20万人が亡くなって初めてその国の集団免疫が達成されます。ようやくその国ではパンデミックが終息します。

海外でのデータによれば95%有効だとするワクチンがあるとします。このワクチンを人口の2/3が受ければ、60%強すなわち6千万人余りが免疫を獲得できます。これによって集団免疫が達成され、残りの4千万人近くはワクチンを受けなくても感染せずにすみます。
ワクチンを受けた6667万人のうちアナフィラキシーショックが10万人に1人起きるとします。つまり、667人がアナフィラキシーショックとなります。幸い、ほとんどはアドレナリンの注射でことなきを得ます。しかし、ひょっとすると1%が死の転帰をとるかもしれません。その場合、7人が亡くなります。

ワクチンがなければ20万人の死亡で集団免疫が達成されます。ワクチン接種では7人の犠牲によって集団免疫が達成されます。ワクチン接種の有無にかかわらず4千万人にとっては「知らぬまに」パンデミックが終息することになります。

60%強の中に入ろうとして積極的にワクチンを受ける人がいます。
他の人の接種状況を見てからワクチンを打つかどうか決めたい、という人もいます。
ワクチンは信用できないから絶対に打たない、という人もいます。

あなたの考えはどれでしょうか。